本田宗一郎が浜松の自動車整備工場から、原付のバイク、四輪車へと開発し、時代の寵児としてその話を聞くためにイベントコンサルタント会社が講演会を温泉地で開催しました。参加費用はその当時20万円くらいの大金。
全国から話を聞きに、中小企業の経営者がその温泉地にやってきて、参加者は温泉に入って浴衣を着て本田宗一郎を待っていました。
本田宗一郎は、上下の作業服で現れ会場を見回し、開口一番「皆さんは、何をしに来たんだ。大金を払い温泉に入ってもうけ話を聞いて、その後、美味しい料理と酒を飲んで、二日酔いになりながら帰っていく。馬鹿じゃないか。そんなうまい話があるわけがない。そのたるんだ甘さがあるから、あんたらの会社が伸びないのだ。ライバルはこの時間も必死に働いている。」参加者の甘さと開催者のばつのわるさが際立った講演でした。
今でもこのような講演をセッティングしている会社はあります。自己責任ですが注意が必要です。